【兵庫・大阪・京都の旅】2日目:小麦と鴨鍋とお酢と
2018年4月13日(金)
早朝から京都を目指します。本日の目的地は「飯尾醸造」というお酢の蔵元です。
道すがら、無農薬で古代小麦の栽培にチャレンジしている岩切夫妻を尋ねたり、一緒に鴨鍋食べたりと、寄り道しながら目的地を目指します。
岩切夫妻の小麦畑
古民家に移住して、農家を始めるという岩切夫妻。
家庭菜園付きの古民家
裏庭には高床式の蔵が!洪水対策らしいけど、フォルムがかわいい。
小麦畑は芽吹いていました。古代小麦の収穫が楽しみです。
鴨鍋
お昼は鴨鍋です。
古い町家を改装したお店。佇まいからして、美味しそう。期待が膨らみます。
店舗にカフェバーも併設されていて、こちらも素敵な空間でした。(今回は時間がなかったのでこちらは利用せず)
中庭を望む個室を予約しました。
メニュー表には、どこで誰が作ったものなのかも併記されていて、食材が気に入れば生産者に連絡して入手できる仕立てになっています。
僕らが頼んだのは鴨鍋。まずは、だしが効いたスープが銅製の鍋で運ばれてきました。いい雰囲気。
薄切りの鴨肉とつみれ、それに大量の九条ネギの千切りが運ばれてきます。
めっちゃ美味しかった。
東京にもお店あるらしいし、お取り寄せもできるので、この味が恋しくなったらまた行こう。
飯尾醸造(富士酢)
京都でお酢を丁寧に作り続けて125年の老舗のお酢屋さん(明治26年創業)
富士酢は、てとてとでも使っている調味料です。
5代目当主の飯尾彰浩さん自ら、蔵を案内してくれました。
米から酢もともろみ(酒)を醸し、その酢もともろみ(酒)で酢を造る……。とても手間のかかる日本古来のお酢の造り方です。
手間がかかるため、いまだにこんなやり方を守っているお酢メーカーはほとんありません。
400社余りある日本の食酢メーカーのうち、自社で製造の設備を持つのは1/3以下しかなく、設備を持たない残りの2/3のメーカーでは高い酸度のお酢を仕入れてきて、水でうすめて販売しているのが実状なんだそうです。
また、製造設備を持つメーカーの中でも酢もともろみ(酒)を造る酒蔵までも持っているところは、ほとんどありません。
そんな中、飯尾醸造では、酒蔵だけでなく米作りから手掛けているというから驚きです!米づくりから手掛けるメーカーとなると、飯尾酒造だけなんだそうです。
お酢を醸造しているタンク
お酢を圧搾する部屋
蔵の見学の後は、試飲会。
飯尾醸造のラインナップほぼ全てを試飲させていただきました。
最後はみんなで記念撮影