【富山職人巡りの旅】3日目:陶芸と芸術的ランチ

2017年 6月11日 日曜日

今日で富山旅行も最終日。暑いくらいに晴れ渡った空、少し潮の香りがする風、気持ちがいいので早起きして散歩に出かけることにしました。

男四人。海に向かう

片手に昨日の余りの「ぼてやん」

ムサイ男度を帳消しにするくらい気持ち良く晴れた空

アー写風に撮ってみた。w

 

朝ご飯

セブンの弁当と、昨日食べ残したぼてやんが今日の朝ごはん。

ぼてやんは冷えても美味しかった。

 

スケジュール

2泊3日で5箇所の工房を回る。かなりタイトなスケジュール。

6/9(金)

06:35 出発
14:00 ★朝日工芸の見学
19:00 Airbnbの古民家に宿泊

 

6/10(土)

09:00   ★モメントファクトリーの見学
10:30   ★高田製作所の見学
12:15  ランチ@ぼてやん 環水公園
13:30     金屋町通り散策
15:00 ★能作の見学
18:30 Airbnbの公園側の大きな宿
19:30 夕食@銀八鮨

 

6/11(日)
07:30 起床
09:15 Airbnbの公園側の大きな宿
09:30 ★陶芸工房の見学
12:00 ランチ@雅楽具
14:00 富山県
20:00 東京

 

 

3日目

朝から富山の古い町家の見学です。

昨日の五十嵐さんのご紹介で、その町家の一軒をアトリエとして活動している陶芸家の釋永 岳さんを訪ねます。

その後、この度の目玉でもある富山の地産地消でつくる豪華ランチを「雅楽具」というレストランで楽しむ予定です。

 

陶芸家の釋永 岳さん

いま世界的に注目されている陶芸家の釋永 岳さんのアトリエに伺いましました。

富山の伝統的な町家をリノベーションして、住居兼アトリエとして使っているそうで、とても素敵な空間でした。

「やきもの」の看板が可愛らしい

富山の町家は神通川河口部に位置する東岩瀬に位置し、その当時、富山の外港として、とくに北前船の寄港地として大いに賑わったそうです。そこで財をなした商家が連なる町並みは特徴的で、特に印象に残ったのは1階出格子にはめられた竹すだれの「スムシコ(簀虫籠)」です。

内側からは外の様子が伺える「スムシコ」

出格子に竹すだれをはめた構造で、プライバシーの保護に役立つ建具だそうで、竹すだれ自体は、幅7~8ミリ程度に割った細い竹を、3~4ミリ間隔で水平に並べてつくられています。家の内に向かって皮目が来るようになっていて、室内から外の様子をうかがえるけれど、外から中は見えない構造となっており、昔の人の知恵と美しさに感心しきりでした。

釋永さん曰く、「富山の中でも東岩瀬でしか見られない造り」とのことでした。

釈永さんのアトリエは直販所も兼ねていますが、お客さんと向き合うようにして販売したいという思いから、完全予約制。

什器も美しい

オブジェの創作活動も行なっているそうです。

わたしたちは、こちらのコップを10脚購入することにしました。釋永さんの作品は、独特の質感と色合いが魅力です。油紙のような透き通ったようなベージュと、黒く縮れた釉薬のマットな質感のコントラストが、なんとも言えない景色を作り出しています。

作品に込めた想いや、富山の文化的なお話など色々なお話を伺いながら、とても刺激的で有意義な時間を過ごすことができました。

 

酒商 田尻本店

富山のお土産にオススメを釋永さん伺うと「満寿泉(ますいずみ)」という日本酒を教えてくれました。このお酒は取り扱っている酒屋が限られているため、手に入れるのが難しいらしく…。

しかも、釋永さんのアトリエのすぐ近くに、半端ない数の満寿泉を取り扱っているが酒屋があると聞いて、早速伺うことにしました。

田尻本店の外観

土倉をリノベーションした開放感のある店内の一角がワインセラーになっています。

写真の左側に見えるガラス張りの部屋が全部ワインセラー。

土倉をリノベーション

小上がりと囲炉裏

ワインセラー内はひんやりとしていて少し肌寒いくらい。

満寿泉の様々な品種がずらりと並んでいます。満寿泉はワインのように寝かせることで美味しくなるお酒として有名です。そんが満寿泉の年代物が整然と並んでいて圧巻でした。

たっぷりお土産を買い込み、日本アルプスを横目に次の目的地へ。

あまりに景色が綺麗だったので、不思議なのタイミングで爽快感のある集合写真を撮影しました。w

 

 

L’evo(レヴォ)

お待ちかねの豪華ランチです。

L’evoは雅楽具というホテルに入っているフレンチレストラン。食材はもとより、食器や店内装飾に到るまでできるだけ富山のものを使うという徹底した地産地消っぷりのレスチランです。

この3日間で巡ってきた作家さんたちの作品も数多く使われているということで、その辺りも楽しみです。

神通川を望むエントランス&ロビー

L’evoは雅楽具の地下にあります。

レストランへのエントランスは真っ黒な通路

通路を抜けると季節のお花がお出迎え

店内は大きな窓から差し込む自然光で明るい

カトラリーは、てとてとも愛用しているクチポール

グラスは小路口屋(しょうじぐちや)さんのもの

バターナイフとパンの取り皿はSHIMODO DDESIGN

 

ゲンゲのフリット

ゲンゲとは、富山湾に生息する深海魚で、見た目はデッカいおたまじゃくしみたいな見た目なんですが、見た目に反して味は上品で、程よく乗った油と、ふわふわとした食感が特徴的です。

そんなゲンゲを高温の油で揚げてフリットに。サクサクした食感とゲンゲのふわふわした食感が面白かったです。

器は釋永さんのもの。

 

ヤギのチーズのグジェル

白ワインや、軽めの赤ワインに良く会うフランスの代表的なアミューズ(おつまみ)です。フランス、ブルゴーニュ地方の郷土料理らしいです。チーズ風味のシュー生地菓子みたいなもんです。

L’evoでは、ヤギのチーズを使うことで独特の風味に仕上がっています。

器は能作さんの錫製の鋳物。

 

鯖のリエットごま最中

黒ごまを練りこんだ最中。中には鯖のリエットが入っています。

リエットとは、肉をラードで柔らかくなるまで低温調理し、ペースト状にしたもの。肉を鯖に置き換えたものです。ごまと鯖が合わないわけない!

 

ジャガイモと白えびの冷静スープ

ジャガイモとに白えびを合わせてビシソワーズに。上にはウニがのっています。さっぱりしているのに濃厚な味わい。

器は高田製作所のアルミ製のお猪口でした。

発酵バターと全粒粉のパン

 

サクラマスのコンフィ

ますの卵、山、 白アスパラガス、こしあぶら、柚子の粉末、昆布のジュレを、サクラマスのコンフィに合わせた一皿。解けるような食感のサクラマスに、様々な食味が重なり合って、印象的な味わいでした。

こちらの器も釋永さんのものです。

 

バイ貝のプレート

バイ貝を破れ傘の唐辛子和えと共に。付け合わせの葉っぱは、グレイトニアという葉野菜。

 

ヴァージンエッグのスープ

鳥ガラのスープに、はつうみたまごで作った温泉卵を浮かべて、甘口ワインで作ったエスプーマの上に玉ねぎ、 パプリカ チョリソーを細かく切ったものがトッピングされています。

 

ひらめのソテー

富山ワンで取れたヒラメをソテーにし、あぶりなのはな、能登の白貝、ハマグリを合わせて。

海のエキスのスープ、グリーンマスタードのソースが心地よい塩味と辛味。見た目どおり繊細な味わいです。

 

城端むぎやポークのロースト

「むぎやポークと」は大麦を飼料に育てられた富山のブランド豚。大麦を給与することで肉のしまりと甘みを引き出しているそうです。

むぎやポークをソテーにし、ソラマメ、ルッコラ、クレソン、白いんげんとゆり根のピューレを合わせて。

バルサミコソースが、ポークソテーに良く合います。

こちらの器も釋永さんのも。この器は、アトリエで拝見した時に一目惚れしたものの、予算の関係で諦めたもので、いつか我が家でも使いたい。憧れの器。

 

春いちごのデザート

いちごのソルベの上には、モッツァレラちーずのエスプーマを。薄切りにして乾燥させたドライストロベリーをトッピング。

トロトロ、ふわふわなエスプーマの食感と濃厚な味わい。ストロベリーの酸味が絶妙です。

 

カプチーノ

満腹満足で帰路につきました。

想定外の渋滞に巻き込まれて、帰りは夜遅くなってしまいました。大満足の3日間でした!

 

 

1〜2日目の記事はここちら↓

【富山職人巡りの旅】1日目:木工職人を訪ねて

【富山職人巡りの旅】2日目:高岡の職人を訪ねて

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2017-06-11 | Posted in 国内旅行No Comments » 
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