【てとてと食堂】池邉祥子さんを囲む会
2018年7月17日
これは、1年ほど前の思い出です。
暑い日が続いていました。この日は、京都の服飾デザイナー 池邉祥子さんを囲む会を開催しました。
祥子さんとの出会いは、2017年11月。てとてと食堂のお客様として知り合った、ライターの伊勢 真穂さんがキッカケでした。
お洋服がいつもすてきだなぁと思い、自分の着る服もストーリーのある服を選んでいきたいと相談したところ、
『着たら驚くほど素晴らしい、その人が美しく見えるお洋服』
をつくられるという、池邉祥子(Shoko Ikebe)さんをご紹介して下さいました。
初めての東京での展示会が開催されるということで、お邪魔したことがはじまりです。
祥子さんのお洋服は、袖を通した瞬間に、その魅力がずずんと伝わってきます。
ハンガーで展示している様子もとても美しいのですが、着ると洋服と一緒に初めての自分に出会えました。
なんでしょう、お洋服を着て、こんな気持ちになるのは初めてでした。
洋服を作るプロセスや、祥子さんが考えていること、生き方全てがお洋服に現れている気がしました。
ストーリーのあるものづくりが大好きな私達。展示会場でついつい話し込んでしまいました。
この展示から仲良くさせてもらい、工房を見せてもらう予定で行った、京都旅行だったのですが、京都の魅力的なところをたくさん案内していただけたのでした。
今回は、そのお礼も兼て祥子さんのことを東京でも知ってもらえたら嬉しいなと思い、お食事会を企画することにしました。
祥子さんを囲んでお食事をしたり、洋服をゆっくり見たり試着もできるようにしました。
料理は、京都から送ってもらった京野菜をふんだんに使ったメニューを考えました。
お品書き
九条ネギとたこのぬた
日本一美味しい!金楠の明石たこを使ったぬた。日本酒がすすみます。
器:上田隆之さん
山科なすの冷やし利休汁
利休汁というの、はねりごまの入った濃厚なみそ汁のこと。
名前の由来はお茶で有名な千利休からきています。千利休がごまを好んでよく料理に使っていたため、利休汁と名付けられたそうです。
柔らかくてトロトロしている山科なすに、さらに隠し包丁を入れて食べやすく、味が染みるように仕上げました。さっと湯どうしした生なめことあわせて、とてもやさしいお味に。
器:上田隆之さん
桃モッツァレラ
「黒大糖領」という糖度が高くおお振りの桃を使った桃モッツァレラ。
セドリックカサノヴァのオリーブオイルを使って。
器:山田由起子 さん
飛竜頭のチェリーソースとあさりのソース
飛龍頭とは、がんもどきのこと。トウモロコシや、出汁で煮たお肉やアサリが入った揚げたてのがんもどきに、チェリーのソースとアサリのジュレソースをつけて召し上がります。粉チーズで味つけた京都のおかひじきや鰹節もアクセントになってとても美味しいワンプレートです。
器:田代倫章さん
焼き枝豆の炊き込みご飯
オーブンでじっくり焼いた、ふっくらホクホクの枝豆。日本酒につけて、丁寧に薄皮も取ることで、食感もよくなります。煎りたてのごまご飯と、甘辛いひき肉と混ざり合って、ガツンと系に見えるけど、意外と上品な炊き込みご飯です。
調理器具:バーミキュラ ライスポット
桃のババロア
丁寧に作られた桃のババロアに、濃厚な桃のソースとセドリックカサノヴァのオリーブオイルを少し。ほんのり甘くて滑らかな舌触りのババロア、最強です。
素敵なお手土産
みなさん、色々なお酒をお持ちいただきました。
浴衣を着て風呂敷に包んでお酒をもってきてくださって、素敵だなぁと思いました。
袖を通す
食卓を囲んだ後は、祥子さんのお洋服を実際に手にとって見ていただきました。
祥子さんのお洋服は、かかっている物を見るより、実際に着て見ることをおすすめします。
「今まで知らなかった自分に出会える」というの言葉がしっくりくるお洋服なのです。
お知らせ
そんな祥子さんが、4月に東京で展示をするそうです。
ひとたび袖を通すと、その人が秘めていた魅力が品の良い色気となって滲み出てしまう、そんなお洋服を、知ってもらいたい。
ストーリーやものづくりに対する強い想いに共感してくれる人に届きますように。
【開催場所・日時】
東京
会期:2019.4.23 (火)- 4.28(日)
時間:11:00-19:00
※23,24日はご予約が必要です。
場所:蔦サロン
東京都南青山5-11-20
090 7391 3358
【予約について】
東京展示会、4月23日(火)、24日(水)は予約制にて対応させていただきます。件名に「展示会予約」と記載の上、本文にお名前とご都合のよい日時・人数・電話番号を記し、lab@sicl.jpまでご連絡下さい。
https://www.facebook.com/events/662827357506097/