セドリックカサノヴァのターブル・ユニーク

2018年5月22日 19:30

てとてと(主にゴウキ)は今、オリーブオイルにとてもハマっています。

 

セドリックカサノヴァとの出会い

最近行った外食で、気になる名前を耳にしました。それが「セドリックカサノヴァ」です。

3月に行った食事会、「Grisグリで魅惑の9皿を味わう」と「デザートとお酒のマリアージュ」で、二人の違うシェフが二人とも料理に使用していたオリーブオイルが「セドリックカサノバ」のものでした。

気になって調べると、表参道にお店があることを知り、早速伺いました。

「セドリック・カサノヴァ」は、パリに2軒、ロンドンに1軒のブティックを構える「La Tete Dans Les Olives(ラ・テット・ダン・レゾリーヴ)」の東京店の名前です。

本店の名前はフランス語で「頭はすっかりオリーブ漬け」という意味で、オリーブをこよなく愛するオーナーのセドリック・カサノヴァさんが厳選するエクストラヴァージンオリーブオイルは、ピエール・エルメなどの有名シェフからも支持されているそうです。

こちらが表参道のお店。

小さな店内に並ぶオリーブオイルのタンクや、山積みになったドライトマト。ケイパー、乾燥オレガノやバジルのハーブブーケ。パスタやマグロの加工品がずらり。

オリーブオイルだけでなく、小規模な農家が手掛ける農産物、伝統的な手法で作られるシチリア食材を生産者と共に商品化し販売されていました。

何種類もあるオリーブオイルのテイスティングもできます。

そんな中、あまりにも特殊な食材が故、「どう使ったらいいのか分からない。」という声も多いそう。

そんな声に答えて作られたのが「ターブルユニーク」。お店にある食材を使ったコース料理が予約制で食べられるイベントなのです。

こんな面白そうなイベント、行くしかない!マニアックな食材が好きなマニアックな友人・後輩などを集めて予約をしました。

 

ターブル・ユニーク

お店の一角に食事ができるスペースがあります。4名〜8名で予約ができます。

メニューはこちら。10品で3000円。とてもリーズナブルで驚き。こちらのメニューに使われている食材はお店で購入できます。

 

1品目:マイルド・グリーンオリーブ

塩味が控えめな早摘みオリーブ、ノッチエラーラ・デル・ベリーチェ種をにんにく風味のヴィネガーに浸けて、オレガノブーケのオレガノの花をふりかけています。

オレガノの花のハーブブーケはこちら。

指ですりつぶすと物凄くいい香りがします。

 

2品目:オリーブオイルテイスティング

8種類あるシングルオリジンオリーブオイルから3種類をセレクト、パンにつけて味わえます。

まずは1つ1つテイスティングさせて頂きました。

品種や作られた畑によって味が全然ちがいますが、もっと驚いたのが、品種や畑が同じでも、取れた年(気候の違い)によって、味が全然違ってしまうこと。

それぞれの好みの味を見つけたり、味を表す適切な表現を探したりするのはとても楽しくてワクワクしました。

 

ドライトマトとシナモンバジル

シチリアの地元品種の完熟トマトを夏の強い日差しの下、天日干しに。こちらを水に入れて戻して切ります。

味付けは地中海の天然塩だけ、黒胡椒の香りが印象的なシナモンバジルの花をトッピング、トマトと合うオイルと共にいただきます。

 

ドライトマト味噌

先ほどのドライトマトに炒ったアーモンドとオレガノの花、にんにく、オリーブオイルを加えてペースト状にしたものです。味噌は入っていません。見た目が味噌のようなので、そう呼んでいました。シチリアではトマトとアーモンドの組み合わせを「トラバニ風」と呼ぶそうです。蕎麦味噌のイメージでワインのおつまみに。

これは、最高。おにぎりの具にも合うと思いました。

 

ケイパーとひよこ豆のサラダ

リノーザ島のケイパーと鳥取県の大山で採れるひよこ豆。ひよこ豆は水に浸けて発芽させています。しゃきしゃきとした生の豆の食感をケイパーの塩味と共にお楽しみ頂きます。

 

マグロの生ハム”ブレサオーラ” 

夏にシチリアの西の海(地中海)で採れるマグロの背肉(赤身)を塩漬けにし、乾燥・熟成させたもの、夏の山で採れる野生のフェンネルシード、国産レモンの香りとともに、マグロはオリーブオイルと合わさり、チーズのようなねっとりとした美味しさ。純米酒のお燗と合わせていただくと最高です。

マグロの背肉(赤身)を塩漬けはこの状態で保存

食べる分だけ薄く切ります。

 

人参のサラダ

ベトナムのサンドイッチ「バインミー」のイメージでフレッシュなミントとコリアンダーの葉を酢漬けにした人参で巻いたお料理。シチリアのチーズ「リコッタ・サラータ」の塩味とオリーブオイルの相性抜群。

最高です。残ったオリーブオイルとチーズは、パンにつけて食べても美味しい。

 

古代小麦の全粒粉パスタ、トラパニソース

味わい深い古代小麦を使った全粒粉のパスタ、ドライトマト味噌とシチリアのトマトソース「バッサータ」で作るシンプルなソースはドライトマトの酸味が聞いたヘルシーなベジタリアンパスタソースです。オレガノの花の香りとともにいただきました。

蕎麦湯ならぬパスタ湯。パスタの茹で汁にオリーブオイルを垂らしただけのスープですがこれがまたさっぱりとしていて美味しい。感動しました。

 

オレンジとブラックオリーブのサラダ

新鮮なオレンジに塩の効いたブラックオリーブ、紫玉ねぎ、フェンネルシード、シチリアでは定番では定番の組み合わせだそう。お口直し的な爽やかなサラダです。

 

 

ケイパーごはん

熱々のご飯に、リノーザ島のケイパー、国産レモン、オリーブオイルをかけて、米は北海道産ゆきひかりを使用。さらっとした炊き上がりで、オリーブオイルをかけるとさらに美味しさが増します。

これは反則級の美味しさでした。。。

 

 

珈琲とビスコッティ

オザキリエさんが作ったビスコッティだそう。先日、オザキリエさんのデザートとお酒のペアリング会に参加したばかりで、ご縁を感じました。

おいしかったです。

 

最後はみんなで記念撮影。

とてもマニアックな話がたくさん聞けて、食事というよりは勉強会ほどの情報が食卓に飛び交いました。とても楽しい夜でした。

今日もご馳走様でした!

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2018-05-22 | Posted in 食のイベントNo Comments » 
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