【京都いいもの探しの旅】1日目:南禅寺周辺を散策
2018年5月29日(火)
松本クラフトフェアへ土日で行き、月曜日を1日あけて、次の日から京都・奈良・大阪の旅に出発しました。
修学旅行以来、きちんと時間をとって訪れることのなかった京都。
今回の旅行では、「職人を巡る旅」と銘打って、3泊4日の日程で京都・奈良・大阪を巡ります。
南禅寺 (なんぜんじ)は、京都市左京区南禅寺福地町にある、臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。
その南禅寺を中心として、神社仏閣や仏教建築や、そのほかにも色々と面白いものが散在しているこの辺りは、1日時間があっても回りきれないと思います。
お昼頃に到着した僕たちは、有名な観光スポットを巡ることにしました。
金寺院
金地院(こんちいん)は、臨済宗南禅寺派の寺院。
僕が師事している遠州流茶道の祖、小堀遠州が作った庭が有名で、写真にもありますが「鶴亀の庭」と言います。ちなみに国の特別名勝に指定されているそうです。
あいにくの整備中で、庭師さんが入っていたので、全体写真は割愛します。綺麗なとこだけ切り取っておりますので、雰囲気だけ参考にしてください。
東照宮とも書かれているのがみて取れると思いますが、家康の遺言による3つの東照宮のうちの一つが金地院境内にあって、幕府による増改築が度々されているそうです。
それで、葵の御紋が鐙 瓦(あぶみがわら)にあるわけですね。合点がいきます。
京都三名席の茶室である「八窓席(はっそうせき)」も金地院境内にあります。
ちなみに京都三名席とは、大徳寺の孤篷庵、曼殊院の八窓軒、金地院の八窓席を指します。
出展:京都文化観光資源保護財団
この八窓席も小堀遠州作といわれています。三畳台目の席で、躙口(にじりぐち)は隣の小書院の縁側に開いていて、客は露地から縁側に上がり、茶室に入るようになっています。
八窓の名がつけられていますが、窓は六つしかありません。八窓の茶室には他に遠州好みと伝える八窓庵(現在札幌)、八窓軒(曼殊院)等があります。
南禅寺
山号は瑞龍山(ずいりゅううさん)。
寺号の正式名称は太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)。
本尊は釈迦如来。開基(創立者)は亀山法皇。開山(初代住職)は無関普門(大明国師)。
日本最初の勅願禅寺(天皇からの命令で建立された寺)であり、京都五山、鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつお寺です。
南禅寺三門
山道を進むとまず見てくる大きな木造建築。これ、実は門です。南禅寺三門というそうです。
入口が三つある門のことを三門というそうです。
柱がでかい!!僕と比べるとわかると思います。
こうやって人の手が触れる位置は白っぽくなっているみたいです。そのコントラストも美しい。
三門からは伸びる参道は、望むだけで凛とした気持ちにさせられる空気を纏っています。奥に見えるのは本堂。
南禅寺水路閣
本堂を横目に少し進むと、異彩を放つ建築物が現れます。南禅寺水路閣です。
琵琶湖疏水の分線(蹴上以北)にある水路橋で1888年(明治21)完成。南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮して田辺朔郎が設計、デザインしたものだそうです。
全長93.2メートル(幅4メートル、高9メートル)レンガや花崗岩を使って作られており、風格があります。比較的現代に建造された橋脚ですが、不思議と東山周辺の風景にとけこんでいます。このコントラスは京都でもここだけな気がします。
南禅院(南禅寺別院)の庭園
水路閣の下をくぐり石段を上ると南禅院の庫裏が見えてきます。入場料を払うと庭園見学ができます。
入母屋つくりの本堂の前に広がる庭園は夢窓国師の作庭といわれ、離宮当時の面影を残す鎌倉時代末期の代表的池泉回遊式庭園として、天龍寺庭園、苔寺庭園とともに京都三名勝史跡庭園に指定されているそうです。
方丈庭園
さらに奥に進むと方丈庭園の入口が見えてきます。方丈とは、禅寺の住職が接客などに使う居室のことだそうです。その居室から望む庭園のことを方丈庭園というそうです。
入ってすぐの右側に抹茶を頂ける抹茶室があります。先に抹茶を頂くこともできますが、庭園を観てからにした抱くこともできるそうです。
僕たちは夕方近くに伺ったので、抹茶の提供は終わっていました。残念。
少し暗い広い廊下を進むんでいきます。すると、枯山水の庭園が目の前に。
5本の筋が入った筋屏(すじべい)。筋の数が格式を表しているそうです。数が多くなるほど格式が高い寺ということらしいです。最高位が5本。もちろん、南禅寺の壁は5本でした。
ブルーボトル京都店
最近できたというブルーボトル京都店も、南禅寺のすぐそばにあります。
木造古民家をリノベーションした斬新な店舗設計がなされていて、県内外から人が集まっているそうです。
僕らが伺ったのは平日でしたが、結構混み合っていました。休日はえらいことになりそうです。
無鄰菴(むりんあん)
無鄰菴は、1896年ごろに造営された明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘です。
無鄰菴は庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されてお、庭園は七代目小川治兵衛により作庭された自然で開放的な空間の庭園として高い評価を受けています。
母屋から望む眺望も、散策して目に入る風景も、手に触れる空気の質感も最高でした。
祇園 いさわさ起(いわさき)
美味しいと評判の「祇園 いわさ起」で晩御飯。
暖簾をくぐると、物腰の柔らかい女将さんが席に案内してくれました。
食前酒にシャンパンをいただきました。グラスはアンティーク。
先付八寸
季節を感じる美味しい小鉢たち。目にも美味しい。
椀
エビしんじょう。アスパラソバージュの食感と香りが彩りを加えます。
日本酒
アンティークバカラのお猪口で、日本酒をいただきます。
刺身
マグロとイカと桜鯛。マグロの上には大根。イカの上には南京のペースト。
あしらいも素敵、組み合わせもおしゃれ。
焼き物
牛肉のローストは、花山椒という京都でもあまり食べることができないレアな山菜と一緒に。華やぐ香りと、キュキュっとした食感が新しい。
箸休め
酢の物。稚鮎の南蛮漬け。
揚げだし
季節の野菜の揚げだし。とうもろこしのヒゲの天ぷらは美味しかった。
ご飯
桜鯛とゴマの炊き込みご飯。いわさ起の名物らしいです。香ばしいゴマがたっぷり。鯛の香りと相まって最高。
鯛の骨から撮った出汁をかけて、お茶漬けに。この変化も美味しく楽しい。お腹いっぱいなのに、お代わりしちゃうほど。
果物
パッションフルーツ。プリン。ピスタチオのアイスクリーム。全部美味しい。
ごちそうさまでした。
盛りだくさんの1日目が終わりました。お腹いっぱいです!
ホテルへ
今回の旅は、ホテル アンテルーム京都に3日間宿泊しました。外観はちょっと尖っていますが笑セミダブルのお部屋に一人3,250円で宿泊できてとってもお得でした。(2018年6月時点)
「友人であるアーティストの家に泊まるような居心地の良い空間」をテーマに「365日アートフェア」というテーマのもと、約80組のアーティストによる購入可能なアート作品が客室や共有部に展示されています。
客室はもちろん、BARや共用スペースもおしゃれです。
ちなみに、1000円を払うとビュッフェ形式の朝食を食べれることができます。
ホテルの紹介でした!明日も朝から精力的に探訪していきます。
【京都いいもの探しの旅】2日目:雨の大原・奈良の木綿手つむぎの会 に続く