【47】2016年11月5日 工事進捗12:イノウエインダストリィズのアトリエ見学と打ち合わせ
どーも、僕です。
イノウエインダストリィズさんにお願いしていた棚や壁、扉などの家具たちが、少しずつ形になってきたらしく、アトリエに見学に行ってきました。
制作過程で出てきた問題点や、諸々の細かい調整の相談などもあるということで、見学と打ち合わせを同時に行いました。
イノウエインダストリィズのアトリエ
住宅街の一角に突如として現れるそれっぽい建物…。
はい。正解でした。
トラックの屋号は英語なんですね。可愛い。
入り口からすぐに見える階段は吹き抜けになっています。
天窓が大きく開いていて、突き抜けた開放感があります。この時は日差し強かったので、サンシェードがかかっていました。
2階は事務所になっています。
おしゃれすぎて目がくらむむ…。(笑)
梁がむき出しで、屋根がすぐそこにあるような天井のせいか秘密基地感が半端ない。男心をくすぐる空間でした。
壁がツヤっとしたなんだか見慣れないボードで構成されていました。ケナフボードというそうです。
ケナフボードとは
気になったので調べてみました。
ケナフボードは、非木材資源として注目される一年草ケナフを原料として、接着剤を一切使用しない環境と人間に優しい建材ボードなんだそうです。
ケナフボードは、天然成分100%で人体に安全で、森林保護やCO2の固定化に貢献します。また、強度特性と耐水性にも優れ、従来のボードと同等以上の性能を発揮します。独特のツヤっとした質感も素敵なんですが、現在は手に入らないそうです。
調べてみると、ケナフの生息地であり、ケナフボードの生産地でもある中国での生産がストップしているそうです。なんでも、資金面の問題と特許の関係だそうで…、再生産が待ち望まれます。
キッチンのタオルハンガー
タオルハンガーがないことに気がつき、急遽作りつけてもらうことにしました。
イノウエインダストリィズの洗面台のタオルハンガーと同じものにします。
ダイニングテーブルの仕様変更
我が家のダイニングテーブルはデカイ!(全長220cm、高さ88cm、幅90cm)
(当初の予定)
当初の予定ではこんな感じで、できるだけ細い木材のみで構成する予定でした。しかし、これでは強度不足ということが判明して急遽設計を変更することになりました。
(第二案)
第二案は強度を補うために、脚が太いタイプか、細いままで行きたいなら脚下に補強材を入れるという案です。
どちらもピンとこなかったので、「細いままでいきたいけど脚下の補強材は入れたくない」というワガママなオーダーで打ち返す私たち…。
(第3案)
そんなワガママを叶えるべく、イノウエインダストリィズが出してきたのが、幕板と脚を少し内側に入れて支える面積を小さくすることで、強度不足を補うという案。
これに対しても「脚は天板のキワッキワがいい」という、さらなるワガママオーダーで打ち返す私たち…。なんだか申し訳ないです…。
(第4案:Fix)
そして出てきたのがこの第4案!
脚をステンレスで構成することで強度を補い、さらに細さも当初の予定より細いくらいのシャープなフォルムが実現されています。
脚はバイブレーション加工を施したステンレス材を使用するため、キッチンを構成するパーツとも相性が良さそうです。
これぞ!という案が出てきて小躍りしたいくらいです。
ガゲナウのIHヒーター…
キッチンの主役とも言えるガゲナウのIHヒーターが…、工事終了に間に合いません…。
ついでに、AEGの食洗機も間に合いません…。
日本に在庫がないらしいのです…。
それというのは、洪水のせい…。
出展:GUILLAUME SOUVANT/AFP/Getty Images
この夏ヨーロッパを襲った大雨の影響で、フランスのセーヌ川や支流の沿岸各県で大洪水が発生、ドイツの工場地帯にもその被害が及び、ガゲナウの工場もその被害を受けたようです。
そのせいで、世界的にガゲナウの品薄がしばらく続くそうです。メーカーからの回答では納品は来春(2017年春)になるそうです…。
代わりに納品まで、穴が開いたままいうのも寂しいので、ダミーとして巨大おままごとセット(黒いアクリルボード製)を作ってくれるそうです。(笑)
製作途中の家具たち
工房にもお邪魔させていただきました。
色々な工具や、材木や製作途中の家具たちが出迎えてくれました。
作り付けの家具も順調に製作が進んでいました。
天井までの高さの棚は単体で見ても、だいぶ迫力があります。
でけー。
板厚9mm!
ラワン材とは思えないほど美しい仕上がりです。
普通のラワンは断面に積層が現れるのですが、積層を隠す一工夫のおかげで、ここまで綺麗な断面になっています。
棚に収納する箱たちも準備されていました。
意外に大きい。
モモコ抱えて持つくらいあります。
…といっても、モモコのサイズ感を知らない人は想像できませんね。
はい。こちらがモモコとの対比です。
身長151cmの小柄な女性ですが、それと比べても大きさがわかってもらえると思います。
先ほどのラワンの断面の件の「積層」とは、こんな感じ↓
壁やドアも準備が着々と進んでいました。
ドアの取っ手部分がかっこいい…。
これはカッコ良すぎる。
金物が入る部分。
こちらは、プッシュラッの受け部分。
わかる人いるかな? これはクワガタラッチという代物なんですが、地震に強いことで有名。
これを使うあたりも、さすがわかってらっしゃるといった感じです。笑
クワガタラッチの凹凸。
クワガタラッチはこんな感じのフォルムをしています。
茶色いとミヤマクワガタみたいですね。我が家のはヒラタクワガタです。(黒いので)
出展:http://www.njy.co.jp/sgtsn/kuwagata.htm
最大の目玉であるイノウエインダストリィズの家具工事も、これでひと段落しました。
まだ、塗装や微調整はあるものの、あと完成したものを現場に運び入れて組み付けて完成というフローで進むはずです!
完成は間近!楽しみで眠れぬ夜が続きそうです…。
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