【16】スペース、サイズについて考える
前回の打ち合わせの時にいただいた宿題を消化していきたいと思います。
家に帰って早速、二人だけの家族会議です。
各部屋のサイズを具体的に考える
人一人通ることができるスペースは? 二人すれ違うために必要なスペースは? 座るときに必要なスペースは? 棚の高さはどれくらいいる? キッチンやテーブルの高さは?なども具体的に考えていきましょう。
こういった細かいところまで自分たちで決めれるのもリノベーションの醍醐味です!
人が一人通れるだけのスペース
人が一人通れるサイズは最低「500mm」とされています。
廊下や出入り口に使う場合は「600mm」は必要となります。
加えて、物を持って通り抜けたい場合はもう少し余裕をもって「750mm」くらい欲しいとこです。
キッチンなどで、二人で作業をしながらすれ違うような場面が想定できる場所では「1000mm」ほど欲しいところです。
余裕をもってすれ違えれるようにするのなら「1200mm」は必要でしょうね。
リビングなど、人が余裕をもってすれ違えたほうが良い場所は「1200mm」ほどが理想ということになります。
着席に必要なスペース
椅子を引いて座るには、椅子を引いて、テーブルと椅子の間に体が入るだけのスペースが必要になります。
実際に測ってみると最低「600mm」は必要なことがわかりました。
自然に座るのなら「850mm」くらい欲しいです。
その後ろを人がとおるような場面が想定される場所では、人がすれ違うスペースも考慮して「+600mm」することもお忘れなく!
棚のちょうどいいサイズ
次は壁一面の作り付けの棚のサイズを考えていきます。収納するもののサイズに合わせて、考えると良いと思います。
本のサイズを例に考えていくとわかりやすいと思います!
辞書や画集などが最大サイズ、文庫本が最小サイズとして具体的に考えていきましょう。
各本のサイズ
- 文庫本:105×148
- 単行本:127×188
- 画集:210×297
- 週刊誌:182×257
- A4ノート:210×297
- B5ノート:182×257
それと、棚のサイズを考えるときは棚板の板厚のことも忘れずに!
キッチンのちょうどいいサイズ
出典:toclas
最後は、キッチンのサイズです。
ここは我が家のこだわりポイントです。
キッチンの高さ
ちょうどいいサイズについて調べてみました。すると「人間工学に基づいたちょうどいい高さ」の方程式なるものを見つけました。それによると…
- 夫(ゴウキ) = 169 ÷ 2 + 5 = 89.5 cm
- 嫁 (モモコ)= 151 ÷ 2 + 5 = 80.5 cm
料理担当の僕に合わせて少し高くすることに。笑
89.5cmを約90cmとし、僕がよく使うまな板の2cm分をマイナスした88cmのキッチンの高さにすることにしました。
キッチンの幅と奥行き
奥行きは65cm以上あるものが最近の主流です。対面式キッチンの場合は少し余裕をもって75cm以上ある方が良い思います。
では、幅はというと様々な情報を吟味した結果、以下のようなサイズ感がちょうどよさそうです。
作業スペース別の必要スペース
- 準備スペース:30cm〜
- シンク:60〜120cm
- 調理スペース:60〜90cm
- 配膳スペース:30〜90cm
出典: ahmiosho
人間工学的に成人女性の通常作業域の奥行き30cm、最大作業域の場合は50cmが目安となっています。
左右の幅は両手を伸ばした場合の両手間で約150cmとしてキッチンの奥行き、幅寸法を考えるのが良いと思います。
十分な広さがなければ準備スペースは犠牲にしても良いと思います。僕は特に必要ないかなと思います。どちらかというと、盛り付けスペースの方が優先度は高いと思います。
我が家のキッチンは、準備スペースや盛り付けスペース、カウンタースペースとして利用することも想定して、奥行きは広めで設計します。
レンジフードのサイズ
レンジフードの高さは、熱源から消防法で80cm以上100cm以下と決まっているるようです。初めて知りました。消防法の下限は地域によって違いがあるようです。またIHの場合はガスより上昇気流が弱いので吸い込みの効率のため、60cm程度に下げることもあるようです。
普通はあまり考えないこんなことを知ることができるのも、リノベの醍醐味かもしれません。
出典:https://www.fjic.co.jp/product/tech/law_3.html
幅は、火元と同じかそれ以上した方が好ましいですが、市販のものだと60cm、70cm、90cmの3パターンが多く、これらのどれかから選ぶことになると思います。
ここで述べたもの以外にも、サイズについて色々と考えることはあると思いますが、それはそれぞれの家によって違うと思います。
上記の基本を応用すれば、リノベーションのサイズ決めで困ることはないと思います。
是非、参考にしてください!
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