【26】お宅訪問:Text
こんにちは、モモコです。
設計の打ち合わせ真っ最中です。
そんな中、ご縁があって設計士の松島潤平さんが以前設計を手がけ、リノベーションしたマンションの一室を見学させてもらうことになりました。
このお部屋は、私たちが松島さんに設計をお願いするきっかけにもなったお部屋なので、伺う前からワクワクしていました。ベスト・オブ・ハウズ日本にも選ばれているお部屋なのです!
松島さんは、ご自身の手がけた建築にタイトルをつけていて、このお宅の名前は「Text」。お施主さんのお名前一字からの引用でもあるそうです。
そういえば、我が家にはまだ名前がないのです。「Text」みたいなかっこいい名前をいただけると嬉しいなぁ。なんて話していました。
「Text」のオーナーは素敵なご夫婦です。
旦那様がアートディレクター、奥様がグリーンコーディネーターという、絵に描いたようなハイセンスなご夫婦!
マンションの築年数や敷地面積が我が家と丁度同じくらいなのと、リノベーションの先輩として色々お手本にしたい部分があったので、相談に乗ってもらいました。
お部屋に飾ってあるアイテムや車やバイクの好みまで近くて、なんだか「ご縁」を感じずにはいられませんでした。お二人と好みが似ているので、自分たちの家でやろうとしていた事や、使いたかった素材が使われいる部分もちらほら…、実物を見る事ができた事は非常に参考になりました!
広さと空間
玄関を開けると縦に長い空間が広がるのは、我が家と同じ間取りでした。家の広さもほぼ同じだったので、こんな感じになるのかぁと
見学には10人ほどが部屋に集まっていましたが、とてもゆったりとした空間になっていました。
壁と床の塗り分け
「Text」の象徴でもある、壁と床の塗り分け。(写真がブレてしまった;)リビングと寝室を壁ではなく、壁と床の塗り分けで表現しています。
天井は、コンクリートを白い塗装か、クリア塗装にするかで悩んでいたので、表情の違いを一つの物件で比較してみれたのはとても参考になりました。
白い塗装だと空間に広がりを感じ、クリア塗装だとクールで落ち着いた印象を受けます。
この理屈はよく耳にする事なのですが、一遍に両方を比較体験できる空間はそうそうないので、実際に目で見て感じることができたことは大きな収穫でした。
とはいえ…どちらがいいかは結局迷うことになりそうです。
トグルスイッチ(照明スイッチ)
照明のスイッチは私たちの希望と同じ、トグルスイッチが使われていました。やはり可愛い!たまらないです。オーディオ用つまみを調光に流用した特注の照明パネルは存在感がありました。
ラワン材のキッチンのカウンター
壁材は我が家でも使うことになっている「ラワン材」です。
ウレタン塗装したラワン材は下地材としてしか使われないのが勿体無いくらい表情豊かです。我が家で使う時はもう少し暗い色にしてもいいかもなーなんて妄想が膨らみました。
部屋を彩る植物たち
奥様がグリーンコーディネーターなだけあって、植物のセンスは抜群でした。旦那様も植物に詳しく、一つ一つの植物について説明をしてくださいました。
私たちも植物が大好きなので、新居のグリーンコーデは奥様にご相談したいね!という話で盛り上がりました。
お部屋の中央にはウンベラーダの原木がドーン!ワークスペースに飾られたドライのビカクシダも迫力がありました。
その一方で、高いところから垂らされたアイビーや天井から吊るされたエアープランツ、お風呂場のグリーンなど、各所に配置された植物には細やかな気配りや狙いが見て取れて、グリーンだけでこれだけ対比を作れる事に感動です。
これがお風呂だなんて!お風呂に植物があるなんて・・・!
イラスト
お部屋には、ポイントポイントで可愛らしいイラストが飾られていました。こちらは旦那様が描かれたイラストだそう。旦那さんの趣味のフリスビーに描かれたイラストもツボです。このさりげない感じに飾られているのが素敵です。
憧れのハンモック
このタイプのハンモックはお初にお目にかかりました。実際に座らせていただきましたが、私は一般的なハンモックよりこちらのハンモックの方が好きです!
天井にフックを固定して、そこからハンモックを吊るす、このタイプのハンモックをチェアハンモックというそうです。
不安定そうにみえますが、座りごこち抜群!片づけるのも簡単で収納にも少スペースしか使わないのがよいですね。
必要なのは天井のフックだけということなので、私たちのお家の天井にもチェアハンモック用のフックだけは取り付けようと思います。
天井の配線ダクト
私たちも、天井の照明用の配線ダクトを鉄製のパイプにしたいと思っていました。まさに!!!まさに理想の天井です。
居心地の良い空間
お宅にお邪魔して、気づくとあっという間に3時間ほど経っていました。こんなに広い空間なのに、とても居心地が良いのです。
お部屋を見渡すと、なんとなく存在している物がなくて、ひとつひとつの物にこだわりがあることが伝わってきました。
テレビは置かずにプロジェクターが天井から吊るしてあったり、キッチンには業務用の火力が強いコンロが設置してあったり、照明はドラマチックに植物を照らしていたり、旅先で買った置物が飾ってあったり…すべての物がそこに存在する意味があるような空間でした。
ご夫婦が本当に好きな物だけに囲まれた空間だからこそ、この居心地の良い空間は作られるんだろうなぁと感じました。
最後に・・・
同じ設計士さんが手がけたリノベーションマンションを見学できる機会は貴重な体験でした。
「リノベする前に、実際に見て触る事ができるのいいよね!私たちも松島さんの設計したリノベマンションの前例があれば同じように見学させてもらってたと思う。」と奥様。
確かに実際に見て触る事ができるのは、リノベーションの先輩のご夫婦のおかげでした。本当にありがとうございます。感謝です!
自分たちのお家の具体的なイメージを持つことができましたし、参考にしたい素敵なアイデアの数々にも出会えました。
雑誌掲載のご紹介
Textのお宅は、LiVES という雑誌の「緑のある暮らし」というテーマで紹介されています。
(ブログの写真は、まだカメラに慣れていない時だったので、ピントが甘い・・・涙)
雑誌ではとてもきれいな写真で植物やお部屋が切り取られていました。
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